お知らせ
国際集学的治療学会の目的
癌の治療法は近年加速度的に進歩し、従来の外科療法(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法に加え、分子標的薬、免疫療法、遺伝子治療、重粒子線治療などさまざまな治療法が用いられる様になっています。
癌は単一性のクローン体ではなく様々な特徴を持つ複雑な細胞の集合体であり、特に進行度の高い癌においては単一の治療法だけでは十分な成果を得られないことが多く生じてきています。その為、より高い治療効果を目指すために複数の療法を組み合わせて治療を行う集学的治療というものが近年積極的に取り入れられる様になってきています。
本学会では集学的治療の発展のため、癌治療の臨床現場で活躍している医師、基礎の分野で研究されている医師に国際的かつ最先端の情報を提供して臨床試験を支援するとともに、国際的、集学的な議論の場を提供することで、集学的治療の発展を図るとともに、もって国民の健康の向上に貢献することを目的とします。
組織図
集学的治療とは
癌の治療法において従来より用いられている外科療法(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法に加え、近年開発されてきた免疫療法、分子標的薬、遺伝子治療、重粒子線治療などの治療法を組み合わせて、癌の種類・進行度に応じてより効果の高い治療を行なっていく治療法です。
また緩和ケア、疼痛コントロール、精神的ケア、看取りなども含めたより包括的な治療法として用いられることもあります。
代表理事あいさつ
国際集学的治療学会
代表理事 後藤 章暢
兵庫医科大学 研究基盤教育学 教授
謹啓 皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。平素よりコロナ禍での診療など国民への医療活動に多大なるご活躍に敬意を表し、厚く御礼申し上げます。
さてこのたび、2021年4月に一般社団法人遺伝子治療研究会を発展的に継承し、国際集学的治療学会を設立いたしました。これまでにがんや難病治療に関するいろいろな研究会が立ち上がってきました。私自身もこれまでに専門の先制医療や先端医療をもとに統合医療に関連する組織の立ち上げなどを行ってきました。しかし、現在のコロナ禍の時代で、政治行政だけではなく医療に関する多くの問題が露呈し、今一度、先制医療のもとに立ち返ること、またこれまで以上に革新的で、かつ確かなエビデンスに裏付けられた医療情報の発信を目指して本学会を設立しました。集学的治療にはこれまでの手術、薬物療法、放射線治療などの組み合わせを中心に、多くの専門家による会議などにより治療法の選定が行われています。その際には支持療法や緩和ケア療法も取り入れられ、患者さんの意思を尊重した治療法の選択につなげなければなりません。今後医療の世界は日進月歩の技術開発が進み、多岐にわたる治療法が日常診療の舞台に登場してきます。それらの中で有益なものをより早く集学的治療の中に取り込み、必要としている患者さんのもとに届けることがこれからの医療人には必要な使命と考えています。その一助になれるように本学会の目標を定め、運営していきたいと考えています。多くの医療関係者のご援助とご協力を切にお願いする次第であります。
今回本学会の設立学術大会として、私が会頭を拝命しております「第26回国際個別化医療学会学術集会」と連携して2021年11月27日に「第1回国際集学的治療学会学術大会」を開催させていただきます。様々な分野でご活躍の多くの方に、本学会へのご理解とご賛同を賜り、大会へお運びいただきまして、ポストコロナ禍の集学的治療に関する議論をお願いできましたら幸甚に存じます。
謹白
主要役員のご紹介
兵庫医科大学 研究基盤教育学 教授
1992年 神戸大学大学院医学研究科博士課程修了 神戸大学医学部非常勤講師
1994年 米国テキサス大学MDアンダーソン癌センター泌尿器科研究員
1995年 米国ヴァージニア大学ヘルスサイエンスセンター泌尿器科研究員
1996年 神戸大学医学部泌尿器科助手
2000年 神戸大学医学部附属病院泌尿器科外来医長
2001年 神戸大学医学部医学研究国際交流センター助教授
2002年 神戸大学医学部附属病院遺伝子診療部副部長 韓国高麗大学医学部臨床教授
2006年 兵庫医科大学先端医学研究所教授 細胞・遺伝子治療部門長
神戸大学 連携創造本部客員教授 神戸医療機器開発センター センター長
2021年より現職
現在 関西学院大学、神戸薬科大学、同志社大学、金沢大学非常勤講師、日本泌尿器科学会(代議員)、日本遺伝子治療学会(評議員)、国際個別化医療学会(理事)、臨床ゲノム医療学会(理事)、公益財団法人 神戸国際医療交流財団 代表理事
公益財団法人 日本医療保険事務協会 理事長
1976年 東京医科歯科大学 第一内科入局
1980年 厚生省 公衆衛生局結核成人病課主査
1983年 厚生省 保険局医療課課長補佐
1989年 三重県 保健環境部長
1994年 人事院 職員局福祉課長
1996年 厚生省 薬務局医療機器開発部長
1997年 厚生省 保健医療局結核感染症課長
1999年 神奈川県 衛生部長
2001年 厚生労働省 国立病院部政策医療課長
2003年 環境省 環境保健部長
2006年 公益社団法人 日本医師会 事務局長
学校法人日本医科大学参与特別顧問
神奈川県立病院機構顧問
1988年 臨床研修等の後厚生省健康政策局医療技術開発室へ
その後 佐賀県保健予防課長、富山県厚生部長、厚生省薬務局審査課GCP査察官、厚生労働省労働衛生課長、医療指導監査室長、(独)国立研究栄養研究所研究評価主幹、環境省水俣病総合研究センター長などを歴任
医療法人 昭生病院 院長
1998年 米国・ヴァージニア大学留学研究テーマ:「泌尿器科腫瘍(主に前立腺癌)に対する遺伝子治療」
2001年 神戸大学医学部大学院修了
2001年 医療法人社団 當銘医院院長
2010年 医療法人社団 つかさ会尾原病院副院長
2015年 医療法人松浦会 姫路第一病院 院長
2016年 医療法人 昭生病院 院長 現在に至る
所属学会
日本癌治療学会、日本泌尿器科学会、日本透析医学会
公職
兵庫県病院協同組合 監事、兵庫県透析医会 幹事、兵庫県臨床漢方医会 事務局長
入会について
■入会資格
当会は、医師のみ入会ができます。(詳しくは会員細則をご覧ください。)
■年会費
10,000円 《尚、令和3年度(令和3年12月31日まで)の年会費は無料となります》
■入会方法
1.メールフォームから申し込む
下記のお問い合わせフォームから、「入会申し込み」に✓の上必要事項を入力し送信してください。
入会が決定後、学会事務局より会員証などをお送りします。
2.FAXで申し込む
入会申込書を下からダウンロードの上印刷し必要事項を記載し、学会事務局までFAXしてください。
(FAX:06-6228-3188)
3.郵送で申し込む
入会申込書を下からダウンロードの上印刷し必要事項を記載し、学会事務局までご郵送ください。
〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜3丁目1番22号
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